![]() ![]() 1 ![]() 第一回放送の後すぐに本屋に走った。上、中、下といっぺんに買おうと文庫本のコーナーで探したが、「上」だけが売り切れだったことを覚えている。とにかく三冊揃って買った。たまたまアメリカ、ツーソンの旅行にこの本を持っていくことにした。 時間差のため眠れない夜の空白の時間を、この小説が心地よく埋めてくれた。 ![]() この小説を20年前に読んでいたら、息子、鉄平の心の痛みを、自らも感じ鉄平になりきっていただろう。しかし今、読み進むうちに、この貪欲に自己の野望を追い求める父、万俵大介が、息子、鉄平への特異な感情や苦悩する姿に、私自身をどこかで重ねていたように思う。 人間の本来持つべき「哀れみ」「やさしさ」「おもいやり」一切を捨てた野心の塊、万俵大介の生き方がこの一族を翻弄していく。それは、他人(ひと)が見ると腹が煮えくりかえるほど憎むべきものである。それが山崎豊子が描きたかった、人間本来持つ悪の性根だろう。 ![]() しかし私には、万俵頭取の謀略のため、大同銀行を追われることになる、三雲頭取が言った『企業発展のためには、肉親でも何でも、人間的なもの一切、犠牲にし、置き忘れてしまっていいものでしょうか、人間性を置き忘れた企業は、いつか、何処かで必ず、躓(つまず)く時が来るというのが、私の信条です。』この言葉が私の心の奥に今も残っている。 「華麗なる一族」この重厚な本との出合いも木村拓哉さんのお蔭である。ありがとう。
▲
by shikanko
| 2007-03-20 00:08
| 社長ブログ
|
Comments(0)
![]() ぱらぱらと本をめくるとなかなか面白そうである。店員に聞くと今ベストセラーとのこと。出版してまだ間がないがすでに36万部売れているらしい。 本との出合いも、常々森信三先生の言葉通りと思っている。「必ず会える、決して早からず遅からず。」である。読み終えて、自分自身を振り返ると鈍感力が落ちてきたと思う。自称「鈍い男」と自負してきた。また今も妻から「お父さんは鈍い」とよく言われる。 ![]() しかし内面は違ってきている。いままで気にも留めなかった人のしぐさが気になる。 社員の言葉遣いの一言がひっかかることがある。これまで何気なく聞いていた言葉に敏感に反応する。プラスに受け入れようと思うのだが、心は怒っている。「その言い方ないやろ。」と叱っている自分がいる。 渡辺氏は「鈍感力」とは「受け入れる力」であると言っている。 それを求めていろんな本を読み、人との出会いで学んできたつもり。身についてきたと思っていたが気づくと、元の木阿弥である。 ![]() 相手を思いやる心。愛である。鈍感力とは「愛する力」とある。 また彼は「愛することは許すことである。」とも言っている。愛があればどんなことも受け入れることができる。「受け入れる力」が付けばどんな人をも愛することが出来る。 「鈍感力」は死ぬまで養い続けなければとまた新たに気づかせてもらった。 『一言にして以て身を終うるまで之を行う可き者有りや。 子曰く、其れ恕か。』まさに「鈍感力」は「恕(ユルス)」の心である。 ありがとう。
▲
by shikanko
| 2007-03-11 20:53
| 社長ブログ
|
Comments(0)
![]() 今年で12年間。よく続けてこられたものだと、ご支援くださったしかん香のお客様にいくら感謝してもしきれない。 はじめは阪神大震災の被災者の復興支援に関わり、それが被災者の子供たちへの応援としてランドセル基金になった。 ![]() 震災の時に生まれた子供たちがもう中学生になる。 被災者の子供たちはあの試練を乗り越え、たくましく成長しているに違いない。 その子供たちの成長に微力ながら関わってこれた。今ここサンケイ新聞社の一室で集まった寄付金を贈呈している。改めて感慨深いものがある。 しかし世の中には人知れず援助の手を差し伸べている「あしながおじさん」がおられる。 これからもしかん香はみなさんの応援に支えられ、ランドセル基金を続けさせていただきます。 どうぞ今後ともご支援のほど宜しくお願い申し上げます。
▲
by shikanko
| 2007-03-05 23:36
| 社長ブログ
|
Comments(0)
1
|
ファン申請 |
||
外部サイトRSS追加 |
||