「素敵な物はみんなただ」。エッセイスト黒柳朝さん、黒柳徹子さんのお母さんの言葉だ。 先日テレビで亡くなられていたことを知った。95歳だった。 75歳の時彼女の出版したエッセイ『チョッちゃんが行くわよ』が100万部以上売れ、世間に知られるセッセイ作家になった。 それから多額の印税が入ってきたのだろう。使い切れぬお金で高額な美術品やアンティークを収集していったという。その美しさに魅了され、買いたい物がほとんど手に入った 。 しかしある時、道端に咲き誇るコスモスの美しさに気づいた。自然の美しさに勝るものはないと思われたのだ。すると物に執着しない生き方に素晴らしさを発見した。 それまで買い集めた600点以上のガレや美術工芸品、アンティークを全部、公共施設にことをこともなげに寄付してしまった。 彼女は晩年こう言っておられたという。 「お金はあっても無くてもいい、どちらでも幸せに生きられる自信がある。ほしい物が買えなくても、いつか買えるかなって夢見るのも素敵じゃない。」 みんながこんな余裕のある気持ちになれば、いま世の中を騒がせている人間もいなくなるのではないでしょうか? チョッちゃん、あなたの残したエッセイはいつまでも読者を癒しつづけるでしょう。 そして昔、すごい女性がいたと、伝説になるでしょう。 最後に宝石の美しさも忘れないでほしいと一言申し上げておきます。失礼します。 しかん香 店主
by shikanko
| 2007-07-07 00:13
| 社長ブログ
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